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2018 年度 研究成果報告書

X線分光を用いた大質量星の星風測定

研究課題

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研究課題/領域番号 16K17667
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 天文学
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

菅原 泰晴  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 招聘研究員 (80611425)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード宇宙物理 / 大質量星 / X線天文学 / 質量放出 / 恒星進化
研究成果の概要

本研究では、恒星進化モデルの鍵となる「大質量星の質量放出率」を求めるため、星風衝突を起こしている楕円軌道の連星系のX線分光モニタリングを行った。星風衝突領域が非常に強いX線を放つため、連星間距離の違いにより豊富なプラズマサンプルを得ることができ、X線吸収量の変化を追うことで、従来の手法に比べて2倍以上精密に質量放出率を求めることができた。連星周期が30日から10年以上に至る様々な星風衝突連星に適用させ、おのおのの質量放出率を求めることに成功した。新たな星風測定手法が様々な周期の天体へ適用できることが示すことができた。

自由記述の分野

X線天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

初期宇宙で星は大質量星として誕生すると考えられており、大質量星の進化モデルは初期宇宙の研究にも大きな影響を与える。しかしながら、質量放出率の不定性などにより、大質量星の進化は完全には理解できていない。本研究で得られる不定性の少ない大質量星のパラメータは、大質量星の進化モデルに対して制限を与える可能性があり、銀河の化学的・力学的進化理論へのフィードバックが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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