本研究における成果の1つ目は、非周期境界条件におけるコンパクトスキームの組み合わせの精度の次数の考え方の問題点を指摘したことである。具体的には、これまで、コンパクトスキームの精度の次数は境界に用いる差分スキームの影響を考慮していなかったが、本研究成果によって、コンパクトスキームの組み合わせの精度の次数は境界に用いる差分スキームの影響を受けることを数式を用いて明らかにした。本研究における成果の2つ目は、本研究で用いた計算条件においては、解像度の大きい陽的差分スキームは、コンパクトスキームと同様に空力音の数値計算に適することを示した。
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