研究の目的は,立ち乗り型パーソナルモビリティ(立ち乗り型PM)と呼ばれる乗り物における操縦者の評価手法の開発を目的とし,実験のための車両改造,予備実験のデータの分析及び多人数の被験者実験を行い,評価手法の提案を行った.予備実験データ解析では,初心者と熟練者の違いについて,スラロームのコース及び段差乗り降りで,特に顕著な差を確認できた.多人数の実験では,28人の被験者にスラローム,段差乗り降り,スロープを2種類の立ち乗り型PM(小型と大型)を用いて実験を行った.小型タイプにおいては,統計的な優位となる差が見られなかったが,大型タイプは,スラロームと段差において5%優位な統計的な差を発見した.
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