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2017 年度 実績報告書

有毒元素/レアメタルフリーの高性能薄膜太陽電池

研究課題

研究課題/領域番号 16K18081
研究機関長野工業高等専門学校

研究代表者

百瀬 成空  長野工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (00413774)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード硫化物 / 薄膜太陽電池
研究実績の概要

本研究は,環境低負荷材料のみで構成され,かつ高効率太陽電池への可能性が期待できるCu2(Sn,Si)S3(CTSiS)の製膜と,薄膜太陽電池への応用を目的に遂行された。
平成28年度で明らかとなったCu-Si-Sn合金を硫化反応させる際の条件,Siの添加量,ならびに基板に関する知見・問題点を足がかりに,平成29年度はNaフリーガラスを基板に採用したうえで,Si添加量と硫化条件の調整を進めるところから実験を開始した。
実験を進めていく中で,(1) SiとCuSnS3との反応に膜内分布が生じており,反応が十分な箇所とそうでない箇所とで2種類の物性をもつ膜が成膜される場合がある,(2) 硫化処理した膜中のSi組成が減少している場合がある,(3) 膜中の金属元素の組成に分布が生じ,金属的な化合物の偏析による膜抵抗率が減少する(太陽電池の漏れ経路となるおそれがある),などの問題が確認された。出発材料の表面処理により(3) の問題が改善することが確かめられたが,(1)(2)については硫化処理中のSiの蒸散等も疑われる。ゆえに反応に用いる硫黄ガスを加圧状態にしたうえで800℃等の高温で反応させる等の処理が望ましいと考えられるが,下地のMo電極薄膜への影響が大となるため,太陽電池への実現には基板,裏面電極層も含めた総合的な検討が必要である。
なお成膜に関する成果の一部は国際会議(The 6th International Symposium on Organic and Inorganic Electronic Materials and Related Nanotechnologies)にて発表し,関連する貴重な意見を本研究に取り入れることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (3件)

  • [学会発表] Preparation of Cu2(Sn,Si)S3 Thin-film Solar Cells2017

    • 著者名/発表者名
      M. Aida, Y. Wakui, N. Momose, M. T. Htay, Y. Hashimoto, K. Ito
    • 学会等名
      6th International Symposium on Organic and Inorganic Electronic Materials and Related Nanotechnologies
    • 国際学会
  • [備考] (研究・教育)発表

    • URL

      http://teacher.nagano-nct.ac.jp/momose/happyou.html

  • [備考] 研究内容

    • URL

      http://teacher.nagano-nct.ac.jp/momose/kenkyu.html

  • [備考] 百瀬研究室 (卒業研究・専攻科特別研究)

    • URL

      http://teacher.nagano-nct.ac.jp/momose/lab.html

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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