将来移動通信システムではネットワーク容量の飛躍的な増大を実現するため10GHz帯以上の高周波数帯無線の利用が期待されているが,これらの周波数帯無線の移動通信システムへの適用性には不明な点も多い.本研究では構築したチャネルサウンダ,また共同実験により得られたチャネル測定データを用い伝搬チャネルの特性解析を行った.特に高周波数帯では搬送波波長が短くなる事から床面や壁面の凹凸等による拡散散乱の影響がより顕著になる事や,伝搬チャネルの周波数特性,また歩行者等による伝搬チャネルの変動特性を明らかにし,そのモデリング手法の提案を行った.
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