本研究の目的は、手術後の主な死亡原因の一つである急性心筋梗塞を予防するために、光バイオセンサを利用した周術期血中心筋マーカーモニタリングシステムの要素技術を構築することであった。血中の心筋マーカー濃度を連続計測できれば急性心筋梗塞の予測・早期発見にむすびつくと考え、研究を進めてきた。28年度には繰り返し免疫測定が可能な光バイオセンサの構築を行うとともに、モデル実験によるセンサシステムの評価・改良を行った。29年度には、引き続きマウス、抗マウス抗体によるモデル実験を行い、装置の最適化や、システムの修正などを行うとともに、本センサによる繰り返し測定の可能性を検証した。
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