電離圏水平・鉛直構造を観測を行うため、新たな計測法であるロケットGNSS-TEC法を提案し、これに必要となる観測ロケット搭載GNSS-TEC受信機とアンテナシステムの開発を行った。観測ロケットはスピンするため、単一アンテナでは衛星追尾が中断される。そのため、常にGNSS衛星を受信できるアンテナシステムの検討を行い、ロケット側面に6つ、開頭部に8つのパッチアンテナを搭載し、開頭前後でアンテナを切り替えるシステムを開発した。受信機とアンテナシステムを模擬ロケット構体に搭載して回転試験を行い、ロケットGNSS-TEC観測に必要な性能を有することを確認した。
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