全国各地の河川において河道内樹林化の問題が深刻化している。河道内樹林化は河積を減少させ,洪水時の災害リスクを増大させる。このため,河川管理現場において「河道内へ侵入する樹木を如何に制御し,治水安全性と河川環境との両立を実現するか」は解決すべき課題の一つと言える。そこで,本研究では,河道内樹林化の要因となる樹種として融雪出水に伴い種子散布が行われるヤナギ類に注目し,(1) 砂州への樹木侵入特性と物理現象との関係性の解明、(2) 局所的な河道内樹林化が河床・流路変動特性に与える影響の解明、(3) 河道内樹木の定着を考慮した平面2次元河床変動解析の開発と検証に取り組んだ。
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