建築・土木構造物において、鉄骨部材とコンクリート部材を接合する上で重要な接合要素である「機械的ずれ止め」の使用拡大を目指して、施工性の向上が期待できる接合方法を実験的に検討するとともに、力学的に合理的な鋼・コンクリート合成構造の接合部設計法を提案した。 その主な成果は、新たなずれ止めに対して(1)適正な並列配置方法を提案した、(2)高強度コンクリートへの使用性・有効性を示した、(3)引抜き力が作用する際の適切な鉄筋の配筋法を提案した、(4)地震力を想定した繰り返し荷重が作用する際の力学的特性を把握し、鋼とコンクリートとの間の応力伝達機構を明らかにした、ことが挙げられる。
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