• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

建築材料への接触が脳活動・自律神経活動に及ぼす影響に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K18200
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 建築環境・設備
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

池井 晴美  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (90760520)

研究協力者 宮崎 良文  千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 教授 (40126256)
宋 チョロン  千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 特任助教 (90768714)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード居住性 / 生理人類学 / 木質環境学 / 触覚刺激 / 近赤外分光法 / 前頭前野活動 / 心拍変動性 / 生理的リラックス効果
研究成果の概要

代表的な内装材である木材は、手触り・足触りに優れていることが経験的に知られている。しかし、木材の手掌・足裏への接触が人の生理応答に及ぼす影響について明らかにした報告は存在しない。本研究の目的は、木材を含めた種々の建築材料への手掌・足裏接触が脳活動・自律神経活動に及ぼす影響を明らかにすることである。温湿度と照度を調整した防音機能を有する人工気候室内において、被験者実験を実施した。その結果、木材への90秒間の手掌・足裏接触は、脳前頭前野活動の鎮静化、副交感神経活動の亢進、交感神経活動の抑制、心拍数の低下を示した。結論として、木材への接触は、生体を生理的にリラックスさせることが明らかとなった。

自由記述の分野

自然セラピー学

研究成果の学術的意義や社会的意義

木材の有する快適性増進効果に期待が集まっている中、本研究により、木材への接触による触覚刺激が生体を生理的にリラックスさせることを明らかにすることができた。建築材料への接触に関して、脳活動および自律神経活動を同時に用い、人の生体反応をとらえた研究はこれまで存在せず、そこに学術的意義がある。平成22年の「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」成立など、木材を建築物に利用することへの関心が高まっている昨今の状況を考慮すると、本研究成果がもたらす社会的意義は高いと考えられる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi