申請者は、これまでの研究からMETTL9がヒスチジン残基をメチル化する酵素であることを見出したので、METTL9によるヒスチジンメチル化の生理的役割や分子機構を明らかにすることを目指した。アミノ酸成分分析による解析から、IDH2のヒスチジンメチル化が3-メチルヒスチジンであることが判明した。Mettl9 KOマウスにおいても胎生致死、低体重、行動異常など顕著な表現型は観察されなかった。また、代謝や2-HG産生についても顕著な差異は認められなかった。メチル化の生理的な意義については培養細胞レベル、マウス個体レベルで現在も引き続き解明を進めているところである。
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