花成ホルモンであるフロリゲンは受容体14-3-3及び転写因子FDとともにフロリゲン活性化複合体(FAC)を形成し、花芽形成遺伝子を発現させることで花成を誘導する。本研究では、フロリゲン機能の理解を深めるため、溶液NMR法を用い、FACの立体構造研究に取り組んだ。 その結果、FAC構成因子のうち、フロリゲンの立体構造を決定した。また、高分子量タンパク質に適した主鎖信号帰属法を開発し、溶液NMR法で解析するには高分子量となる分子量5.5万の14-3-3の主鎖信号の帰属を達成した。また、FAC-DNA4者複合体についてX線小核散乱実験を実施した。
|