グレリンは、胃から発見されたペプチドホルモンである。グレリンは、Gタンパク質共役型受容体のひとつであるグレリン受容体に結合することによって成長ホルモンの分泌促進や摂食亢進などの生理作用を示す。グレリンが受容体に結合するためには、3番目のセリン残基のオクタン酸修飾が必須であるがその分子機構は未だ明らかになっていない。そこで、X線結晶構造解析を用いたグレリン受容体のオクタン酸修飾グレリン認識機構の解明を目的として、抗グレリン受容体抗体の作出を試み、グレリン受容体の熱安定性を向上させる抗体を作出することができた。
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