本研究では、シロイヌナズナの切断傷害を受けた花茎の癒合過程における、より詳細な時空間的な変化を明らかにすることを目的に、レーザーマイクロダイセクション(LMD)法によって回収した極微量組織片からの内生植物ホルモン分析、RNA-Seq法を用いたトランスクリプトーム解析を行い、切断処理直後の遺伝子発現に関して新たな知見を得た。 さらに、ANAC071転写因子ファミリーが二次的に形成される導管組織の分化に深く関わっていること、胚軸間接ぎ木の接着過程における維管束組織の再生・再分化にも関わっていることを明らかとしたほか、RAP2.6L転写因子の接ぎ木接着過程における生理機能の一端を明らかにした。
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