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2018 年度 研究成果報告書

霊長類におけるゲノム・メタゲノム相関とその進化的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K18630
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 自然人類学
研究機関京都大学

研究代表者

早川 卓志  京都大学, 霊長類研究所, 特定助教 (00758493)

研究協力者 平田 聡  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード霊長類 / ゲノム / メタゲノム / 腸内細菌叢 / 口腔細菌叢 / 共進化 / チンパンジー / 動物福祉
研究成果の概要

哺乳類は約30億塩基対のDNA(ゲノム)によって生体をコントロールしている。一方で、自身の細胞数を超える規模の細菌が共生しており、宿主の生命活動を助けている。それぞれの細菌が持つ遺伝子の総体はメタゲノムと呼ばれる。本研究では、霊長類のゲノムとメタゲノムがどのように共進化してきたかを探った。京都大学が飼育する約50頭のチンパンジーから糞便を採取し、16Sシークエンシング法によって腸内細菌叢の構成を明らかにし、個体の由来や遺伝子多型との関係を検証した。また、日本モンキーセンターの飼育霊長類や、国内外の野生霊長類の腸内・口腔細菌叢も解析し、種特異性や系統類似性について確認した。

自由記述の分野

分子生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ゲノムとメタゲノムは哺乳類をはじめとする多細胞生物の生命活動の根幹を支えるが、その両者の連関についての理解はまだ乏しい。そうした視点で研究を進めることは、基礎的な進化生物学の理解につながるとともに、ヒトに最も近縁なチンパンジーを対象としたことで、ヒト自身のゲノム、メタゲノム進化の背景を探る契機となった。また、メタゲノムの確立は後天的要素が大きいものなので、飼育下動物の福祉にも貢献する知見である。

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公開日: 2020-03-30  

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