植物は様々な環境ストレスに対し、植物ホルモンを合成して防御機構を発揮する。しかし異なるストレスに応答するシグナル伝達経路は相互に拮抗することが知られている。特定の防御応答を助長する方法は、遺伝学、生化学の両手法からよく研究されているが、複数のストレスに晒されてる自然界の状況に対応した研究が求められている。本研究では、植物ホルモン受容体のうち一部のみに作用する化合物を開発した。このような化合物は、まだ知られていない受容体の機能分化の解明のためのバイオプローブだけでなく、植物ホルモンシグナル伝達における拮抗作用を制御できる可能性がある。
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