Imaging MS、LC-MS/MS解析から、心筋梗塞時に梗塞部位特異的にドコサヘキサエン酸(DHA)型LPAが産生されることが明らかとなった。このDHA-LPAの産生は既存のLPA産生酵素であるオートタキシン(ATX)には依らない機構であり、新たなLPA産生機構の存在が示唆された。 LPA3受容体による迷走神経を介した機能として、これまでに見出した心抑制に加え、呼吸機能の制御を明らかにした。また、その過程で、LPA3作動薬の迷走神経に依存しない様々な薬理作用を見出した。これによって個体における新たなLPA3の生理機能が示唆された。
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