研究課題/領域番号 |
16K19061
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
梅田 香織 日本大学, 医学部, 助教 (10445744)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | LXR / NKT細胞 / 肝臓 / 胸腺 / 抗腫瘍活性 |
研究成果の概要 |
核内受容体liver X receptor(LXR)はコレステロール代謝調節を担う転写因子であるが自然免疫制御にも関与することが知られている。本研究課題では、LXRが高発現する肝臓に着目し、肝臓免疫細胞におけるLXRの機能を欠損マウスを用いて探索した。その結果、LXR欠損マウスにおいてナチュラルキラーT(NKT)細胞が顕著に減少し、NKT細胞依存性サイトカイン産生の減少及びがん細胞の肝転移が増加することを見出した。また、肝臓におけるNKT細胞の減少は胸腺における分化・成熟化の異常によることを明らかにした。以上の結果より、LXRはNKT細胞の機能維持に必須であることが示された。
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自由記述の分野 |
生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの報告により、LXRがマクロファージなどの免疫細胞において抗炎症作用を有することは知られているが、NKT細胞における機能解析は行われていなかった。NKT細胞はインターフェロンγやインターロイキン-4などのサイトカインを産生する他、高い抗腫瘍活性を保持するため、がんのみならず自己免疫疾患などの病態の進展にも関与することが知られている。我々は欠損マウスを用いた解析によりLXRがNKT細胞の胸腺における分化成熟化及び肝臓における抗腫瘍免疫に必須であることを初めて見出した。本研究においてNKT細胞を標的としたがんや自己免疫疾患の治療薬としてのLXRリガンドの薬剤開発への可能性が示された。
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