研究成果の概要 |
悪性唾液腺腫瘍で最も悪性度が高いとされているSalivary duct carcinoma (SDC)に焦点を絞り、TrkB, BDNF, NT-4の解析を行った。その結果、SDCではいずれタンパク質も細胞質に発現を認めた。統計解析では、pT1-3群よりもpT4群で有意にTrkB陽性例が多かった。また、de novo症例よりもex-PA(良性唾液腺腫瘍から二次的に発生したSDC)症例で有意にBDNF陽性例が多かった。NT-4に相関関係や有意差はなかった。mRNAのcopy numberに有意差や相関関係はなかった。TrkB発現の有無がSDCの予後予測に活用できる可能性がある。
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