血管内皮抗原(HSP65)により誘導される動脈硬化モデルマウスにおいて、 B細胞除去療法に加えて、HSP65を併用することで、抗原特異的なリンパ球のの増殖能やサイトカイン(MCP-1やIL-6、TNFα、IL-10など)産生能が低下した結 果、動脈硬化における免疫反応が抑制され、結果、動脈硬化が抑制されることを発見した。そのメカニズムとして、HSP65抗原特異的な制御性T細胞と制御性B細 胞が体内で誘導されていて、それらの細胞はマクロファージが産生するTGF-bによる体内に誘導されることが明らかになった。なお、B細胞除去療法単独あるい はHSP65単独投与では効果を認めなかった。
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