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2018 年度 研究成果報告書

遺伝子組換えによる高い安全性と抗腫瘍効果に優れる新規腫瘍溶解性ウイルス療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19181
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 応用薬理学
研究機関東京大学

研究代表者

宮本 将平  東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (20758536)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード腫瘍溶解性ウイルス / コクサッキーウイルス
研究成果の概要

これまでに我々は、コクサッキーウイルスB群3型(CVB3)、エコーウイルス4型(EV4)、ワクチン型ポリオウイルス(PV)が強力な抗腫瘍効果を有することを報告してきた。
より安全で効果的な腫瘍溶解性ウイルスを開発する為、我々は各々のウイルスゲノムを組換えたキメラウイルスを作製した。CVA21とPVからなるウイルスの多くは抗腫瘍効果を有していなかったが、CVB3とEV4からなるキメラウイルスは全て抗腫瘍効果を有しており、特にEV4にCVB3のP2領域を組換えたEBEは野生型EV4より高い力価を有することを明らかにした。
これらの結果は、抗癌剤やワクチンの開発に有用な知見をもたらすと考えられる。

自由記述の分野

腫瘍溶解性ウイルス

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、腫瘍溶解性ウイルスの研究は盛んに行われており、HSVを始め多くの腫瘍溶解性ウイルスが臨床試験で検討されているが、ほとんどのウイルスは治療効果が限定的であり治療薬として不十分なものが多い。この状況を打破するため、我々は新たな腫瘍溶解性ウイルスの探索を目的に、エンテロウイルス38種類を用いた抗腫瘍活性スクリーニングから見出した候補ウイルスよりキメラウイルスを作製した。その結果、有望な腫瘍溶解性エンテロウイルスを見いだすことができた。本研究から得られた新規組換え腫瘍溶解性ウイルスは日本初のオリジナルウイルスとして、ウイルス療法の起爆剤になることを期待している。

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公開日: 2020-03-30  

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