大腸癌の進行度を示すステージ分類(I~IV)において、ステージI~IIIのほぼ全てで外科的切除が第一選択となる。手術後の再発率はステージI、II、IIIでそれぞれ4.1%、13.1%、30.8%と、ステージが上がると再発率も上昇している。そのため大腸癌の手術後は必要に応じて化学療法を行うが、その明確な適応基準がなく曖昧である。また、切除不能な転移再発を起こした場合、予後に大きく寄与すると考えられるため、再発を予測の評価方法の開発が課題である。本研究によりII、III大腸癌の術後の再発予測においてTROY遺伝子が大きく関与していること発見した。この成果は今後の大腸癌手術後の再発予防に貢献できる。
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