研究課題/領域番号 |
16K19278
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
李 媛英 藤田医科大学, 医学部, 助教 (20701288)
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研究協力者 |
埴淵 知哉
八谷 寛
太田 充彦
北島 剛司
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 運動習慣 / GIS / walkability / 公園緑地 / 運動施設 / 環境評価 / 高齢者 / 勤労者 |
研究成果の概要 |
中部地方の一自治体に勤務する地方公務員の現職員と元職員(定年退職者)を対象に、余暇の運動習慣等に関する質問紙調査を実施した。また自宅と職場それぞれの近隣の運動関連環境をGISにより指標化した。退職者については、質問紙による自宅近隣環境に関する主観的評価の調査も行った。現職員の解析の結果、都市部在住女性において、自宅近隣のwalkabilityが高いことが余暇の散歩以外の運動習慣と関連した。一方退職者では、都市部勤労男女において、自宅近隣のwalkabilityが高いこと、公園・緑地の数が多いこと、近隣環境への主観的評価が高いことが、余暇の散歩・早歩き習慣と正に関連した。
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自由記述の分野 |
疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は居住地と職場の近隣環境と余暇の運動習慣の関連を、社会経済的にはほぼ均質で、かつ県下全域に居住する広域自治体現職員と元職員である定年退職者を対象として検討した研究である。本研究で明らかになった、壮年勤労者と退職高齢者それぞれにおける自宅近隣環境と余暇の運動習慣との異なった関連は、健康格差の原因を理解し、運動習慣の普及を通じて健康増進を目指す都市計画立案に参考になる。 また、社会文化的背景や近隣のあり方自体が異なる日本においてこうした関連性を検証することは欧米の一部の国に限られた現在の知見を大きく広げる可能性があり、有意義と考えられる。
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