研究実績の概要 |
既知のエンテロトキシンCPEと新型エンテロトキシンBECの両成分であるBECaおよびBECb遺伝子を同時に検出するPCR法について論文が受理された(Yonogi S, et al. Journal of Microbiological Methods. 2014, 127, 172-175)。本法は当所ホームページで紹介し(http://www.iph.osaka.jp/food/welchii.html)、地方衛生研究所等へ技術協力やポディティブコントロールの配布などを行っている。 BECの構成成分であるBECaについてBECa単独およびニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)との複合体の結晶構造を明らかにし、論文が受理された(Kawahara K, et al. Biochem Biophys Res Commun. 2016, 11, 261-267 )。BECaはウェルシュ菌イオタ毒素などのADPリボシル化2成分毒素のa成分とよく類似した構造をしていることがわかった。
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