非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病態発症・進展に関わる新たな疾患関連遺伝子多型(SNP)としてHigh-throughput sequence法を用いて新規にPTPRD rs35929428を同定した。健常ボランティア群に対してNAFLD群では変異型が多く、変異型では肝組織への脂肪沈着およびFib-4高値例が多く、NAFLDの基本的病態に関与している可能性が考えられた。 このSNPがコードする蛋白PTPRD R995Cを発現するベクターをヒト肝癌細胞株Huh7に導入して機能解析を行ったところ、変異型ではSTAT3を抑制することで肝脂肪化および線維化が誘導されている可能性が示唆された。
|