内視鏡的食道筋層生検法(POEM-b)を開発し食道運動異常症の患者の食道筋層組織を採取し解析することで食道アカラシアにおいてはType I~Type IIIで病態の違いを認め、Jackhammer esophagusの中に食道筋層に好酸球浸潤を認める好酸球性食道筋炎(EoEM)があった。EoEMは好酸球浸潤を食道上皮よりも食道筋層に多く認める食道運動異常症である。局所の免疫組織学的・遺伝子発現解析では、食道粘膜に好酸球浸潤を認める好酸球性食道炎(EoE)とは病態が異なると考えられた。また、EoEM症例の経過観察中にEoEを発症した症例は認めなかったことから病態の移行もないと考えられた。
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