非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease;NAFLD)において、IL-34, YKL-40が線維化ステージ進展とともに増加することを見出し報告した。また、トリプトファンの代謝産物であるキヌレニン濃度がF3ステージ以上の患者において高値であった。肝切除検体 より単離した肝線維芽細胞は、IL-34・キヌレニンを産生能を認めた。また、キヌレニン添加により、肝線維芽細胞の活性化を認めた。NAFLD患者において、キヌレニン高値である病態が肝線維芽細胞への直接作用により肝線維化亢進に寄与することが示唆された。
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