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2018 年度 研究成果報告書

生体適合型ステントが冠血管機能に与える有益性の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19384
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 循環器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

西宮 健介  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (10734238)

研究協力者 下川 宏明  
松本 泰治  
宇塚 裕紀  
大山 宗馬  
天水 宏和  
土屋 聡  
Tearney Guillermo J.  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード薬剤溶出性ステント / 経皮的冠動脈インターベンション / 虚血性心疾患 / 外膜 / 冠攣縮 / ステント / OCT / 炎症
研究成果の概要

薬剤溶出性ステント(DES)はステント再狭窄予防に優れた効果を発揮してきたが、合併症として冠動脈過収縮反応を惹起することが明らかとなった。冠動脈過収縮反応は、ステント留置後も持続する狭心症の主因となり、生活の質を損なう重大な合併症である。本研究は、新世代生体適合型ポリマーDES(BP-DES)が冠動脈過収縮反応の予防効果をもつことを、恒久ポリマーDES(DP-DES)と比較することで解明してきた。第一にブタモデルを用いて、BP-DESによる冠動脈過収縮反応と血管外膜の炎症の抑制効果を示した。第二にヒト生体において、BP-DESが外膜の炎症血管増生を抑制することを臨床的に示した。

自由記述の分野

循環器内科学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬剤溶出性ステント(DES)留置によって冠動脈狭窄症を解除しても、約20-40%の症例に胸痛の再燃が起こるといわれる。持続性胸痛は患者の生活の質を著しく損ない、薬剤増量や入院によるカテーテル再検査が必要となり、医療費の面で悪影響を及ぼす。我々は持続性胸痛の主因がDES留置後の冠動脈過収縮反応であること、薬剤溶出を一定化させるポリマーがその本態であることを報告した。今回、生体吸収性の向上したポリマーDES(BP-DES)が冠動脈過収縮の予防効果をもつことを証明した。BP-DESによって冠動脈過収縮を制御できれば、薬剤増量や再入院を減らすことで患者の生活の質と医療費削減の両面に効果を期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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