多発性筋炎/皮膚筋炎に合併した間質性肺疾患患者の気管支肺胞洗浄液や血清を用いて新規バイオマーカーの探索を行った。筋炎特異的抗体(MSA)を網羅的に解析した結果、MSAサブグループによって臨床的表現型や治療反応性、予後が大きく異なるため、診断時のMSA測定が治療戦略決定のために重要であることが示唆された。LC-MS/MSを用いたショットガンプロテオーム解析によって、CD163分子やキチナーゼ3様タンパク1(YKL-40)などが候補分子として挙げられた。患者血清で検証したところ、いずれも本疾患群の重症度や疾患活動性、予後と関連し、新規バイオマーカーとなる可能性が示唆された。
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