正常耐糖能の男性において、日系米人(J-A)は、日本人(NJ)と比較して、Matsuda Index(MI)が低値であった。そして、J-AとNJは腸内細菌叢が異なることを認めた。その中でも、Bacteroidetes門に属する腸内細菌は、NJと比較して、J-Aでその割合が低く、両群において、MIと正相関を認めた。 高脂肪高蔗糖食負荷マウスにミグリトールを投与すると、腸内細菌叢の変化や腸管炎症の一部是正を伴い、非アルコール性脂肪肝炎の発症が抑制された。これらの結果は、食事の欧米化により腸内細菌叢は変化すること、そして、腸内環境は、メタボリックシンドロームの治療標的となる可能性があることを示唆した。
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