研究課題/領域番号 |
16K19627
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2018) 筑波大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
加藤 愛章 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (90635608)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 心磁図 / 川崎病 / 電流分布 / 心筋虚血 / 冠動脈病変 / 再分極異常 |
研究成果の概要 |
冠動脈造影で川崎病性冠動脈病変が確認されている63例の心磁図検査所見の解析を行った。心磁図から得られたST-Tの各時間帯の電流分布から再分極異常スコアを算出し、有意狭窄性病変群と非狭窄性病変群の2群に分けて比較した。再分極異常スコアは2群間で有意差があり(p = 0.019)、狭窄病変群では平均2.50±1.68と高値であった。スコア1以上は、狭窄病変の感度88.9%、特異度29.6%、陽性的中率62.7%であった。今回の検討では、心磁図での再分極異常スコア単独での心筋虚血の検出には限界があったが、他のモダリティと組み合わせることで心筋虚血の検出に心磁図検査は有用である可能性がある。
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自由記述の分野 |
小児科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
川崎病の一部では冠動脈病変を来し、心筋虚血が問題となる。簡易かつ非侵襲的に心筋虚血を検出できる方法として心磁図の有用性を検討した。川崎病冠動脈病変の患者における再分極過程の異常を心磁図による電流分布から定量的な評価を行い、その特徴を検討した。心磁図を用いて早期に心筋虚血を検出し、治療介入を開始できれば、心血管イベントのリスクを軽減でき、川崎病患者の予後改善に貢献できる可能性がある。
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