研究成果の概要 |
小児リウマチ性疾患における各種酸化ストレスマーカー(thioredoxin(TRX), High Mobility Group Box 1(HMGB-1), d-ROMs)の測定系を確立した。TRXは全身型以外の若年性特発性関節炎(JIA)では、急性期に血清中で上昇し回復期に有意に低下した。TRXはd-ROMsやフェリチンと相関を認めたがMMP3とは相関しなかった。HMGB-1は一定の傾向は認めなかった。TRXとd- ROMsはJIAにおいて局所炎症(関節滑膜炎)ではなく全身炎症と相関しており、小児リウマチ性疾患の活動性のモニタリングに有用なバイオマーカーである可能性が示された。
|