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2019 年度 研究成果報告書

小児リウマチ性疾患の活動性評価に有用なバイオマーカーの検索

研究課題

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研究課題/領域番号 16K19646
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 小児科学
研究機関岡山大学

研究代表者

八代 将登  岡山大学, 大学病院, 助教 (80585943)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード酸化ストレス / バイオマーカー / 小児リウマチ性疾患 / チオレドキシン
研究成果の概要

小児リウマチ性疾患における各種酸化ストレスマーカー(thioredoxin(TRX), High Mobility Group Box 1(HMGB-1), d-ROMs)の測定系を確立した。TRXは全身型以外の若年性特発性関節炎(JIA)では、急性期に血清中で上昇し回復期に有意に低下した。TRXはd-ROMsやフェリチンと相関を認めたがMMP3とは相関しなかった。HMGB-1は一定の傾向は認めなかった。TRXとd- ROMsはJIAにおいて局所炎症(関節滑膜炎)ではなく全身炎症と相関しており、小児リウマチ性疾患の活動性のモニタリングに有用なバイオマーカーである可能性が示された。

自由記述の分野

膠原病

研究成果の学術的意義や社会的意義

小児リウマチ性疾患は成人リウマチ性疾患と異なり、特異的自己抗体の検出率が低く臓器症状より全身症状が強い傾向があるため、疾患活動性の正確な評価が困難である。Thioredoxin(TRX)やd-ROMs は生体内の酸化ストレスを正確かつ鋭敏に評価できるバイオマーカーである。本研究ではTRXとd-ROMsは若年性特発性関節炎(JIA)において、急性期に血清中で上昇し回復期に低下しており、局所炎症(関節滑膜炎)ではなく全身炎症と相関することが明らかになった。本研究により、小児リウマチ性疾患の活動性が正確に評価され、適切なタイミングで必要な治療を開始することが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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