脳性麻痺は、受精から生後4週までの間に何らかの原因で受けた脳損傷によって引き起こされる難治性疾患である。本研究は、新生仔脳虚血再灌流障害モデルマウスを用いて臍帯血投与とリハビリテーションの併用療法による損傷脳修復機構の解明を目的として行った。モデルマウスに対してリハビリテーション及び臍帯血投与による併用療法を実施した。併用療法群はコントロール群に比べて運動機能の改善傾向を示し、脳室下帯及び海馬での神経新生も活性化されていた。また、モデルマウスの脳傷害側で高発現しているサイトカイン・ケモカインの中でCCL11が神経前駆細胞の増殖と遊走を活性化することを明らかにした。
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