胎児発育不全(FGR)による低出生体重児への、効果的な栄養管理は未だ明らかとなっていない。本研究では正常体重に追いついた後の成長期に蛋白摂取制限を導入するという新たな栄養管理法がFGR新生児の神経発達にどのような影響を及ぼすかを検討した。その結果、FGRモデルマウスに対する成長期での栄養管理は神経発達に悪影響を及ぼしていなことが明らかとなった。成長期途中からの栄養介入は神経発達を阻害することなく、将来的な血圧上昇抑制に効果的であると考えられた。 また、新たなFGRモデルとして、妊娠母体5/6腎臓摘出によるFGRモデルを作製し、その特性を明らかとすることができた。
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