ラモトリギン(LTG)は副作用として皮膚障害を引き起こす。近年の薬理遺伝学研究において、薬剤誘発性の皮膚障害とHLA(ヒト白血球型抗原)アレルの関連が報告されている。本研究目的は、LTG誘発性皮膚障害に関連する遺伝子多型を同定することにある。LTG誘発性皮膚障害群102例とトレラントコントロール198例を用い、HLAアレルのジェノタイピングとHLA関連解析を行った。その結果、HLA-DRB1アレルでmarginalな関連を認めた。今後この関連を確かなものにするため、LTG誘発性皮膚障害ケースとトレラントコントロールのサンプル数の拡大を行い、不足している検出力を高めて解析を行っていく必要がある。
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