NASHモデルラットと正常ラットの肝組織を用いた観察、検討を行った。SHGイメージを用いて①肝線維の太さ、②密度、③線維の3次元的立体構造のイメージングと定量化に成功した。従来は評価が難しかった『肝臓にどのように線維が付着しているのか』が立体的に評価可能である可能性が示唆された。肝表面構造の変化はNASH線維化進展の初期変化をとらえている可能性がある。肝表面のコラーゲン線維構造は病理組織検査で評価することが出来ないため、SHGは代替不能な測定技術である。また、NASH患者のElastography肝硬度値と肝線維構造には相関があり、肝硬変症例の同定にElastographyは有用であった。
|