ラット内頚動脈穿通によるくも膜下出血モデルを使用した。作成したラットくも膜下出血モデルに対して、治療介入群としてシロスタゾール群およびベラプロストナトリウム群、オザグレルナトリウム群を作成した。シロスタゾール群では有意に脳血管攣縮およびeNOS減少抑制、神経アポトーシス抑制、脳浮腫軽減による微小循環障害改善効果が認められたものの、ベラプロストナトリウム群およびオザグレルナトリウム群では有意差が得られなかった。 この結果から、シロスタゾールとの重複治療群作成を断念し、酸化ストレス抑制が実証されているアップルポリフェノールを追加治療薬として用いて検討し、eNOS単独での改善効果が確認できた。
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