研究課題
若手研究(B)
本研究では成人神経膠腫を対象に、遺伝子異常の解析および、MRI画像の様々な特性を特徴量として解析数値化、病理診断と合わせて、これらを比較・解析した。特にWHO grade II-III神経膠腫において、IDH1/2変異やTERTプロモーター変異といった神経膠腫の診断や臨床経過に強く相関する遺伝子変異の有無と、腫瘍の発生部位を含む画像における特徴量はに一定の相関があることが明らかになった。
脳神経外科学
本研究では、神経膠腫における遺伝子変異と放射線画像所見の関係を検討することで、定量的評価により客観性を持って両者に相関があることが明らかになった。本結果より、放射線画像を詳細に解析することで、ある程度の正確度をもって遺伝子型を予測することができる可能性が示唆された。これは、手術などを用いないで非侵襲的に腫瘍の診断を予測する技術につながる可能性があり、本疾患の診療や治療法の開発に重要な知見と考えられた。