研究課題
若手研究(B)
本研究では、近年注目されているHMGB1の核外放出が脳に対する放射線照射の影響でも認められるかどうかを明らかにし、放射線脳障害の治療の対象となりうるかを検証するものである。本研究により、放射線照射後の脳内では、ミクログリアにおいてHMGB1の核外放出が生じていることを示すことができた。また、その現象は放射線照射後の時間により異なる部位で生じることも明らかとなった。この結果は抗HMGB1抗体を用いた放射線障害に対する治療の可能性を見出したものである。
脳神経外科
転移性脳腫瘍患者の生命予後は延長している。転移性脳腫瘍に対する治療法として放射線の全脳照射が一般的に行われているが、その副作用として遅発性の放射線脳障害が代表的であり、治療後の生活に影響を与えるため大きな問題となっている。本研究ではマウスを用いた実験を行い、放射線照射後の脳内でHMGB1の核外放出が認められることを明らかにした。その結果から、抗HMGB1抗体を用いた放射線障害に対する新たなる治療の可能性を見出すことができたと考えている。