研究課題
若手研究(B)
ラット大腿骨の骨孔にアキレス腱を移植するモデルを用いて、PRPが治癒過程に与える影響を組織学的に検討した。対照群としてアキレス腱と移植骨、それにβ-TCPを加えたβ-TCP群、PRPも加えたβ-TCP+PRP群の3群で比較した。術後2週でβ-TCP+PRP群で最も炎症細胞浸潤が軽度で、概ね良好な腱線維が確認できた。術後4週では全群ともに良好な腱線維を確認できたが、対照群とβ-TCP群では移植腱と骨との間に細胞密度の濃い介在組織を認めた。
膝関節
本研究の結果、PRPはβ‐TCPを用いた靱帯再建術において、炎症を最小限にしながら移植腱-骨癒合を促進する可能性がある。