人工心肺によるレミフェンタニルの蛋白結合率の変化を測定することが本来の研究における主な課題であったが、実際には測定において予期せぬ様々な問題点が判明し、蛋白に結合していないレミフェンタニルを平衡透析で適切に分離する条件の模索がこの期間の主な活動となった。 レミフェンタニルの分解阻止のために添加した50%クエン酸が最も大きな障害であったと考え、クエン酸を添加せず測定を行う事とした。 本期間には人工心肺によるレミフェンタニルの蛋白結合率の変化を測定するまでには至らなかったが、測定上の問題点が解決したため、今後の臨床使用におけるレミフェンタニルの蛋白結合率を測定する研究へとつなげる事が可能となった。
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