脂肪由来間葉系幹細胞(ADMSC)移植による、神経因性疼痛モデルラットの自発痛改善効果を検証した。 絞扼性神経損傷(CCI)手術を、20匹のF344ラットに施行した。それらをADMSC移植グループとコントロールグループに振り分けた。CCI手術の1週間後、ADMSCを神経損傷部の神経上膜に移植した。疼痛改善効果は、自発痛関連行動回数と機械的異痛の程度によって評価した。その結果ADMSC移植により、機械的異痛は移植後7日目から、自発痛は移植後21日目から、統計的に有意な差をもって改善した。 ADMSC移植は機械的異痛だけでなく自発痛も改善することが示唆された。
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