研究課題
若手研究(B)
本研究の成果として、miR-542-3pはIGFBP1の発現を直接制御することにより形態学的、機能的に子宮内膜脱落膜化過程に関与していることが明らかとなった。さらに今回同定した6種類のmiRNAのうち、miR-424とmiR-503を共に強制発現する事により、FOXO1等の脱落膜化に関連する遺伝子発現を制御していた。この2つのmiRNAのクラスターも脱落膜化過程において重要な役割を担っている事が示唆された。
生殖医学
子宮内膜の分化過程である脱落膜化は妊娠の成立・維持に必須であり、その機能異常は着床不全、反復流産、妊娠高血圧症、子宮内胎児発育遅延などの病態の発症に深く関わっている事が広く知られている。しかし、その分化過程の分子学的なメカニズムは未解明な部分が多い。本研究の成果は、婦人科疾患の病態解明や治療標的の開発に役立てることができる。