通常エフェクタータンパクであるYAPはHippoシグナルにより核移行が抑制されている。アクチンの重合化によりHippoシグナルを抑制すると、YAPが核内へ移行しCCN成長因子などの産生を促すことで卵胞発育が促進される。YAPの核移行を促進するという報告のあるリゾホスファチジン酸(LPA)やトロンビンのHippoシグナル抑制の証明と卵胞発育促進効果の有無について評価した。ヒト顆粒膜細胞株にLPAとトロンビンを添加したリアルタイムPCRにおいてHippoシグナルの下流マーカーであるCCN成長因子の発現が増加することを確認した。また、YAPの核内移行についても確認することが出来た。
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