加齢によって生じる声帯粘膜固有層の線維化を、抗線維化作用を有する薬剤(ピルフェニドン)を使用することで回復させることができないか検討した。 生後18ヶ月齢のラットの声帯から筋線維芽細胞を培養し、コラーゲンゲル収縮アッセイを行い、ピルフェニドンの添加によって線維化が抑制されている可能性が示唆された。免疫染色では、コラーゲンタイプ1、αSMAともにピルフェニドン添加による変化は見られなかった。 加齢による声帯粘膜固有層の線維化はピルフェニドンの投与で改善させることができる可能性はあるが、より詳細な検討が必要と考えられた。
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