本研究では頭頸部癌の可視化を可能にするプローブの開発が重要であり、注目した近赤外光をラベルした2-デオキシグルコース(IRDye800CW 2-DG)でヒト扁平上皮癌株(KB-cell)をヌードマウス口腔粘膜に移植後、細胞レベルの腫瘍の浸潤範囲と蛍光像の範囲の一致性について解析したところ、蛍光像は細胞レベルの腫瘍浸潤範囲にある程度は一致するものと考えられる結果が得られた。 実臨床へ応用する場合の問題点としては、プローブの安全性だけでなく、咽喉頭の複雑な3次元構造を十分に展開できるデバイスを開発する必要があり、今後の研究課題として取り組む予定である。
|