骨は骨芽細胞によって形成されるが、骨芽細胞は、骨内膜、骨外膜及び骨内の血管周囲に存在し、骨形成を行う。骨芽細胞が骨に取り込まれて骨細胞になるが、骨細胞は、骨内の血管から酸素や栄養を供給される。したがって、骨での血管新生は、骨形成及び骨細胞の生存に必須である。Sp7はRunx2の下流にあり、Runx2とともに骨芽細胞分化に必須な転写因子である。骨芽細胞特異的Sp7 トランスジェニック(tg)マウスでは、骨芽細胞の成熟が阻害され、骨量の減少が認められた。さらに、Sp7 tgマウスでは、血管腔体積の有意な増加及びVegfa発現の増加が認められ、骨芽細胞でSp7とVegfaは共発現していた。
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