蛍光プローブにより口腔癌組織と正常組織を区別するために研究を行った。正常組織と口腔扁平上皮癌組織ではいくつかのisotypeの発現に差がみられた。GGT4とGGTL1はKi67と共在し正常口腔粘膜組織では傍基底層に発現し、口腔扁平上皮癌では全体的に発現していた。口腔扁平上皮癌と正常組織のGGT4,GGTL1とGGT7で統計学的有意差を認めた。研究から細胞分裂が盛んな部位でGGT4とGGTL1発現が増強され、細胞活性が低い部位ではGGT7が発現していた。GGTファミリーはisotypeによって同じ組織内でも異なる部位で発現しており異なる役割をしている可能性が示唆された。
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