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2018 年度 研究成果報告書

最終糖化産物とリポ多糖による骨細胞スクレロスチンの発現調節と骨代謝への影響

研究課題

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研究課題/領域番号 16K20674
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

坂本 英次郎  徳島大学, 病院, 助教 (70771624)

研究協力者 木戸 淳一  
稲垣 裕司  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード糖尿病 / 歯周病 / 糖尿病関連歯周炎 / 糖尿病合併症 / 最終糖化産物 / リポ多糖 / スクレロスチン / スクレロスチン抗体
研究成果の概要

歯周病は糖尿病の合併症である。最終糖化産物(AGE)は糖尿病合併症の原因物質とされ、歯周病原最近P.gingivalis由来リポ多糖(P-LPS)は骨代謝を抑制することが明らかになっている。そこでAGEとP-LPSが骨細胞機能に与える影響について調べた。
AGEとP-LPSは骨細胞におけるSOSTの発現を増加させた。このメカニズムにはRAGE、TLR2、MAPK経路、NF-kBが深く関与していた。さらに発現誘導されたSOSTは骨芽細胞の分化を抑制した。この反応はスクレロスチン抗体によって回復した。以上の結果より、糖尿病関連歯周炎の悪化においてはSOSTが重要な役割を果たしていることが示唆された。

自由記述の分野

歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国の糖尿病患者は予備軍を含めると2000万人と言われている。また一方、歯周病は成人の80%が何らかの歯周病の症状をもつと言われており、ともに極めて罹患率の高い疾患である。すでに明らかになっているように歯周病は糖尿病の合併症の1つであり、その原因解明と治療法の確立は急務と考える。本研究ではその原因がスクレロスチンの過剰分泌にあることを見出し、さらにその中和抗体によって抑制された骨代謝機能が回復することを明らかにした。スクレロスチン抗体はすでに骨粗鬆症の治療薬として開発が進んでおり、今後歯周病の治療にも適応が広がる可能性を示した。

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公開日: 2020-03-30  

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