本研究では20項目の医療事故情報をもとに作成されたシミュレーション教材,10項目のヒューマンエラーに関する動画教材を Adobe Captivateを用いて作成した.シミュレーション教材は,学習者の学習を促進するために1.ホットスポット問題,2.文章作成問題,3.選択問題,4.実際の事例提示,5.確認のためのホットスポット問題の5段階で構成した.109人(29~57歳)の看護師を対象に学習ログとアンケート/インタビュー調査を行った結果,対象者は実施により事故の影響度とその対応策を理解することができたことが分かった.また,学習者は画像情報よりも文字情報の方が理解しやすいことも明らかになった.
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